行列
行列の基礎について学んでいきます.まずは行列の「書き方・読み方」から入ることにします.
行列とは”行”と”列”によって出来ています.
一般に生活していて”行”と”列”を区別することは確かにあまりないですが,
行列の世界では区別します.
”行”とはヨコ
”列”とはタテ
に読む,ということをおぼえておきましょう.
・・・しかし,このように述べるだけでは中々覚えづらい様です.ただの暗記では「あれ?どっちが列だっけ?」となる学生を多く見かけます.
そこで参考までに右図を参考にして下さい.
要するに漢字で書いたときに2本線がある方向に読むということです.
このように覚えておけば,忘れる心配もないでしょう.
次に成分について説明いたします.
右図のように行列の中に含まれている各項を成分と呼びます.
右図で扱っている行列は”行”が2つ,”列”が2つという行列なので一般に
2行2列の行列または2×2行列と呼び,成分の数は4つとなっています.
一般に成分は右図のように(行,列)のように記述します.
カッコの中に行,列を順番に記入すると覚えておきましょう.
成分とは(1,1)成分,(1,2)成分,(2,1)成分,(2,2)成分などと呼び,先程の行列を例にとるとそれぞれ
右図のようになります.カッコの中は先程も述べたように(行,列)を表しているので
対応は右図のようになります.
右図の状況を記述すると
(1,1)成分は1・・・1行1列
(1,2)成分は3・・・1行2列
(2,1)成分は5・・・2行1列
(2,2)成分は7・・・2行2列
と言ったりします.
以下は練習問題になります。
ここまでの内容は計算等に入る以前の定義についての話ですが,”行”と”列”がどちらであったか混乱 することなどはないように注意して下さい.