数列
前のページで触れた等比数列を自分でanを用いた一般の形で表してみる
という練習を行っていきます。
しかしそうはいってもやることは簡単です。右の公式さえ覚えていれば、初項と公比を代入すればハイ終わり?・・・なわけです。この公式を覚える、という人はこのやり方でも結構です。
しかし、前ページでも言ったとおり、等比数列の形さえ覚えておけば十分です。
すなわち、等比数列の最大の特徴である「an」の式の中にrnのようにnを指数に持つ部分をもつことです。
公式を覚えずにどうやるか・・・というとおおよそ等差数列の章 で触れたやり方と同じです。
たとえば以下の等比数列をanを用いた一般の形で表すとします。
3,6,12,24,48,・・・
これをみただけで、初項は3と公比は2なので右の公式にあてはめれば
an=3・2n-1
とするのも良いと思います。
では他のやり方は・・・というと、公比は2であることはすぐに分かるので
an=○・2n
という形だなぁ、と形をまずつかみます。
そして虫食い算のように残った○の部分を埋めることを考えます。
例えば
a1=3
となることを考えれば
a1=3
a1=○・21
の2式を比較して○の部分を埋めると・・・
○=3/2
となります。
よってもとのanの式に代入すれば
an=3・2n-1
だと分かります。
どちらのやり方の方が好きかは人それぞれだと思います。
2つ目の考え方は一見遠回りにも見えますが、慣れてくると暗算で一瞬のうちに計算も終わるので便利なときも多いです。
それに付け加えて、初項が分からない場合には2つ目の考え方はかなり有効です。
例えば受験生の中で上の問題が
公比が2で、a4=24 となる数列は?
という書き方をすると途端に手が止まる人がいます。
要するに初項が分からないと手が止まるということです。これは完全に公式だけを暗記している証拠です。
2つ目の考え方を使えば
a4=24
a4=○・24
の2式を比較して○の部分を埋めると・・・
○=3/2
となります。
本質からきちんと理解できていれば何も困る問題ではないはずです。
公式だけを覚えずに、しっかりと頭で考えて理解するようにしてください。
以下は練習問題になります。
以上で等比数列も終了となります。計算手法もつかめましたでしょうか?
基本的には等差数列の時と頭の動かし方は同じなので、それさえ理解できればスムーズに理解できるはずです。