図形:角の2等分線の定理

  <図形の画像が表示されていません!>    角の2等分線の定理です.内容としては右図の通りです.

ある角度(θ)で角を2等分したときに
  図中のように a:b = c:d
になるというものです.

形としては覚えやすい定理かと思いますが,対応関係は間違えないようにしましょう.



  <図形の画像が表示されていません!>    証明についてはやや発想力が必要です.
右図では三角形ABC内に角の2等分線AEがある,という状況です.

証明ではAEの延長線上にDを取ります.このときCDとABは平行になるようにします.

すると角EABと角EDCは錯覚で等しくなります.(Xの角度)
よってAC=DCとなります(bの長さ)
また角EBAと角ECDは錯覚で等しくなります.(Yの角度)

ここまでくればあとは簡単で
三角形ABEと三角形CDEは相似なので
a:b=c:dとなります.



  <図形の画像が表示されていません!>    また角の2等分線の定理と中線定理を一緒にする学生を多く見かけますが,右図のようにまったく違う定理です.

角の2等分線の定理:三角形の角を2等分する場合
中線定理:三角形の辺を2等分する場合

となります.ごっちゃにしないように注意しましょう.




  基本事項のまとめ 
   ■円周角の定理

   ■円に内接する四角形

   ■接弦定理

   ■方べきの定理

   ■正弦定理

   ■余弦定理

   ■角の2等分線の定理

   ■中線定理