図形:角の2等分線の定理
角の2等分線の定理です.内容としては右図の通りです.
ある角度(θ)で角を2等分したときに
図中のように a:b = c:d
になるというものです.
形としては覚えやすい定理かと思いますが,対応関係は間違えないようにしましょう.
証明についてはやや発想力が必要です.
右図では三角形ABC内に角の2等分線AEがある,という状況です.
証明ではAEの延長線上にDを取ります.このときCDとABは平行になるようにします.
すると角EABと角EDCは錯覚で等しくなります.(Xの角度)
よってAC=DCとなります(bの長さ)
また角EBAと角ECDは錯覚で等しくなります.(Yの角度)
ここまでくればあとは簡単で
三角形ABEと三角形CDEは相似なので
a:b=c:dとなります.
また角の2等分線の定理と中線定理を一緒にする学生を多く見かけますが,右図のようにまったく違う定理です.
角の2等分線の定理:三角形の角を2等分する場合
中線定理:三角形の辺を2等分する場合
となります.ごっちゃにしないように注意しましょう.