三角関数
今までcos,sinの定義は
原点から出た(1,0)方向の矢印が、原点周りにθ回転した時のX座標をcosθ、Y座標をsinθ
だということを何度も言ってきました。
しかし、そろそろ気になってきた人もいることでしょう。あれ?tanは??と。cos,sinの2つはお互いに兄弟のような関係で色々な面で相互関係があるのに対して
tanはこれら2つとは別の位置づけになります。ここではtanの定義について学んでいきます。
tanの定義ですが、まず直角三角形で考えた時のことを思い出しましょう。直角三角形での定義では右図で言うと
tanθ = c ÷ b
として計算していました。
つまりは直角三角形の
<高さ>÷<底辺>がtanθ
であったわけです。
それでは単位円で考えた時のことを考えてみましょう。
先程述べたtanθ = c ÷ bは右図ではtanθ = sinθ ÷ cosθとなることが分かります。
そこで一般的にtanθをcosθ,sinθを用いて表した式として
を定義として用います。
これを幾何的に考えるとどうなるでしょうか?
右図で原点から出た(1,0)方向の矢印に着目すると、
tanθとは cosθ 進むと sinθ 上がるような直線の傾き、すなわち
原点から出た(1,0)方向の矢印が、原点周りにθ回転した時の矢印の傾きが tanθ
となります。
よって今改めてcos,sin,tanの定義を書くと
原点から出た(1,0)方向の矢印が、原点周りにθ回転した時
X座標をcosθ、Y座標をsinθ、矢印の傾きがtanθ
となります。
傾きである、ということを押さえた上で、確認のため次の問題に取り組んでみましょう。
cos,sin,tanのイメージを単位円で考えることができるようになりましたか?
原点から出た(1,0)方向の矢印が、原点周りにθ回転した時
X座標をcosθ、Y座標をsinθ、矢印の傾きがtanθ
これだけは絶対に覚えるようにしましょう。